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 これは誰にも言えず私の心の中だけにしまって置いたことです。

 どうしても聞きたいと言うのであれば今、ここで暴露します。


 あれは2年前の夏のことでした。

当時22歳だった私には3つ下の後輩というより、友達と呼ぶのがふさわしい男がおりました。

彼はどちらかと言うと道楽者で、当時の私も遊びの盛りであったので良く気が合い、行動をともにしていたのです。


 いつのころからだったでしょうか、良き友、良き信頼関係のこの歯車が狂いだしたのは・・こともあろうか、彼はどこからそんなものを仕入れてきたのか、危ない薬、俗にいう「薬」というものを入手し私のところへもって来たんです。


 私には「合法だから大丈夫」と大嘘の念を押しておいて、安心させておき、さらに男は「酒盛りは多いほうが面白い」などと言い、自分の妹(当時17歳)とその友達(女17歳 二人とも高校二年生)も誘い出したのです。



 運が悪いのかついていないのか、ちょうど当時の私にはそのような物に対しての知識が余りにも希薄であったために、すっかりとその男の口車に乗ってしまい・・そして酒盛りが始まったのです。

始まって30分ほどでもう全員がへべれけ状態・・いつのまにやら、友人とその妹の友達が淫らに絡んでいるんです。


 目の前で堂々と。

そんな世界、そんな光景を生まれてこの方見たこともなかった私は、なんと言って良いのか言葉に詰まりました。

今思えば奴(私も含め)は本当にろくでなしの極道者だと思います。

私が正気なら良かったのですが、もちろんその時の私もへべれけ状態・・隣を見れば男の妹が座っていました。


 見るところもうベロベロで、スカートの隙間からちょっとパンツが見え隠れしており、いつ犯されてもおかしくないような格好で。

そこにはもう、昔から知っているようなあのあどけない少女の姿はどこにもなく、欲情に駆られた淫乱なメス犬のようにさえ見えたんです。

その時私は彼の妹と目が合いました、あの目は一生わすれません。


 オスを挑発するような鋭い眼光、そしてどことなくさびしそうな・・まるで私に「いつまで待たせるの?早く犯してよ・・」と、問い掛けるような。

私は(それでいいのか?)と思いました(こんなことして本当に良いのか)と何度も何度も自分に問いかけました。


 私の心の中にある善の心と悪の心が何度も何度もぶつかり会い激しく葛藤しました。

淫らに乱れてしまった彼の妹を目の当たりにし、哀れな念すら沸いてきました。

薬の作用で酩酊している私の脳に残されたわずかな理性が、必死に私を抑制していました。


 こんなことをすると、彼女の兄である彼に、いや、彼女の親に申し訳が立たない本来、一番年上である私がこの場をなんとか抑えなければならない・・

 しかし、その声はだんだんと遠のいてゆき、薄れてゆき・・気がつくと合体してしまっていたんです・・。

私は欲に勝てなかった情けない自分に後悔し、兄の友達と関係を持ってしまったうら若き少女を哀れに思い、涙ながらに何度も何度も腰を振りつづけました。

快感に悶え喘ぎ声をあげる少女の声がなぜか、不幸に悲しむ嘆き声にすらきこえました・・。


 そして、気がつくと彼女のおなかにたくさん白い液体がかかっていました。

私はその液体が自分の物であるのかすらなぞでした。

ことがすみ、タバコをふかし無常の念にとらわれている私に彼が近づいてきて「俺の妹はどうだった?気持ち良かった?w」と問いかけてきました、

 私は(なんちゅう兄だ!それでも兄か!!!こんなときによくそんなことが言えるもんだ!普通なら嫁に行くまでは兄のお前が妹をしっかり守ってやらなければいけないんだろうが!)と怒りの念に駆りたてられ、ふぬけたツラに一発お見舞いしてやろうかと思ったその時、ふと気がついたんです。


 こいつは腐っている、性根もなにもかも腐りきっている、人間失格だと、こいつは大馬鹿者だ、最低にして最悪の腐れ外道だと。

こんな奴になにを言ってもしかたがない、喧嘩なんてするだけ体力の無駄だと思い、私はこの場を直ちに解散するべく、彼と彼の妹とその友達を送ると言い、半ば強引に車にのせ、家まで送りました。


 最初に彼とその妹を家まで送り届けました。

次に、残された彼の妹の友達を家まで送ることにしました。