00124
いじめられていた僕の話。



僕は背も低く、男なのに女顔をしているので、昔からよくイジメのターゲットになっていた。

と言っても、殴られたりといった暴力的なヤツではなく、性的なイジメの対象になることが多かった。


中学時代は、ヤンキーみたいな奴らのボス的なヤツに、目を付けられるというか気に入られてしまって、無理矢理口でさせられたり、逆に口でされたりした。


ホモじゃない僕は、ただただ気持ち悪くて吐きそうな日々だったけど、他の奴らからは一切イジメを受けなくなったので、だんだんとその環境に慣れてしまった。


それからは、開き直って早くイカせるために、テクニックを研究したり、視覚的に喜ばせて早くイカせようと、女性の下着を身につけてあげたりした。


男物の学生服がはだけて、ピンクのブラが見えたりするとたまらないようで、すぐにイッてくれて楽だった。

でも、そいつもやり方がわからないのか、お尻に入れようとはしてこなかった。

それだけは本当にありがたかった。


毎日のようにそいつとキスをしたり、口でしたりされたりしていたので、逆に女の子への憧れというか、彼女が欲しいという気持ちがすごく強くなった。



性のはけ口にされた3年間が終わり、高校に入ると、念願の彼女が出来た。

可愛くもないし、スタイルがよいわけでもないけど、嬉しくて仕方なかった。


3ヶ月くらいでキスをして、やっとセックスが体験できると思っていた矢先に、中学の時のアイツが現われた。

「コイツ、俺のチンポくわえるの上手いんだぜw」
その一言で、やっと出来た彼女を失った。


違う高校なのに、そいつは毎日のように僕に会いにきて、図書館のトイレや、ショッピングモールのトイレ、色々なところでフェラをさせた。


そしてある日、そいつの家に呼ばれて、後ろの初めてまで奪われてしまった。

色々とネットで研究していたみたいで、浣腸やシャワーを使ってお腹の中を綺麗にさせられて、女性モノの下着を身につけさせられた。


ベッドの上に寝かされて、後ろを奪われる恐怖に怯えていると、優しくキスをされた。

舌が口の中を這い回り、嫌悪感がわき上がるが、
「のぞみ、好きだ、俺マジで好きだよ」
と、そいつにキスされながら言われると、不覚にもドキンとしてしまった。

今までは、ただオナホがわりにされている感覚が強かったのに、こんな風に言われると、正直嫌な感じはしなかった。


女の子みたいな格好で、キスされながらそんな風に言われて、嫌悪感以外の感情が目覚めていきそうだった。


そいつは、優しくキスをしながら僕の乳首をブラの上から触り始めた。

今までも、嫌悪感を感じながらも、乳首を触られると気持ち良いと思ってしまっていた。

それが今は、いつものトイレとかじゃなく、ベッドの上で恋人同士みたいなシチュエーションで触られたからか、いつもの比じゃないくらい気持ち良かった。


ついつい、吐息を漏らしてしまうと、
「のぞみ、気持ち良いの!? 嬉しいな……」
と、そいつは嬉しそうに言った。

そしてそのまま、ショーツの上からペニスをなぶられた。

さっきからギンギンに勃起していたそれを握られて、また吐息が漏れてしまった。

僕のは体に見合って小さいので、勃起しても小さな女性モノのショーツからはみ出さない。

それを、ショーツの上からまさぐられると、布の絡みつく感触なんかもたまらなく気持ち良かった。


「可愛い声出てるぜw 気持ち良いんだ?w」
そいつに言われて、興奮していた僕は、
「う、うん、気持ち良い……」
と、答えてしまった。

その時の、嬉しそうなそいつの顔。

一瞬、ドキッとしてしまった。

無理矢理口でされて、イカされたことも数え切れないくらいあるけど、射精しているのにたいして気持ち良くなかった。

ただ嫌悪感と、逃げたい気持ちでいっぱいだったからだと思う。


それなのに、いまは凄く感じてしまっている……。

「可愛いぜ……好きだ……」
その言葉に、一瞬トキメキに似た感情を持ってしまった。

そいつは、ショーツごと僕のペニスをくわえて来た。

そして、巧みに舐めて責めてくる。

いつもとは違う気持ちよさに、また声が出てしまった。

そして、ショーツをズラして直接舐め始めるそいつ。

「う、あ、あっ」
ついに声が出てしまった。


僕のその声に、嬉しそうに責め続けるそいつ。

女の子の下着を身につけて、こんな風に責められている僕……気持ちまで女の子になりそうな気がした。


僕の小さなペニスを口でしながら、そいつは乳首まで触ってきた。

自分でオナニーするときの、何倍も気持ち良いと思ってしまった。


「ダメ、ダメだよ、そんな、あぁ、出ちゃうっ! 出るッ! 雅治君! イッちゃうッ!」
僕は、そいつの名前を叫びながら、女の子のような声をあげてイッてしまった……。


僕のモノをゴクンと飲みながら、
「へへw いっぱい出たなw じゃあ、俺のも頼むわw」
と、雅治君が口の端を手の甲でぬぐいながら言ってきた。

僕は言われるままに雅治君のズボンを脱がし、パンツも脱がせると、その大きくなったペニスを口にくわえた。

いつもみたいな嫌悪感もなく、自然に口にくわえていた僕……。

カチカチになったモノが口の中のあちこちに当たる感触と、雅治君の口から漏れる吐息に、変な気持ちになって行く……。


「もうダメだ、我慢できないって、入れるぞ! いいよな?」
雅治君が、目を血走らせて言う。

僕はその勢いに、思わず首を縦に振ってしまった……。


ローションを手に取り、ベタベタに自分のペニスに塗りつけた雅治君。

そして、覆いかぶさってきた。

身長が180cm近くある雅治君にそうされると、身長が163cmしかない僕は、本当に女の子になったような気持ちになってしまった。

そして、もう入れられてもいいかな……雅治君がそんなに僕を好きって言ってくれるなら、入れてもらっても良いかな? と、覚悟してしまった。



そして、焦りながら雅治君がペニスを押し当ててきた。

雅治君も初めてみたいで、全然違う場所に押し当てたりする。

その慌てた感じが、可愛いと思ってしまった。

雅治君は、僕をイジメ続けてきた男だ。

嫌がる僕にフェラさせたり、僕を無理矢理イカせたりしてきた男だ。

憎むべき相手なのに、可愛いと思っている僕がいる……。



僕は雅治君のペニスを手で掴むと、自分でアナルに導いた……。

「のぞみ、あぁ、好きだ、好きだ!」
僕のその行動に、雅治君は嬉しそうにそう言いながら、腰を押し込んできた。


ぐぐぐっ! っと、アナルに固いモノが押し込まれようとする感覚。

座薬とかは入れたことがあるけど、それとは太さが全然違う。

僕が怖くて力を入れてしまっているからか、まったく入る気配もない。


すると、いきなり雅治君がキスをしてきた。

荒々しく動く舌の感触に、ポォ?っとしてしまった。

すると、ペニスがアナルに入ってきた。

キスで力が抜けたのか、一気に入って来た。


初めての感触……その痛みと違和感に、
「あぁっ! い、痛いっ! ゆっくり、ゆっくりしてぇっ!」
と、叫んでいた。

自分の口から出たのが信じられないくらい、女の子みたいな口調だった。

でも、興奮した雅治君は、そのまま一気に奥まで押し込んでしまった。

僕は、あまりの痛さに涙が流れるのを感じていた。


雅治君は、僕の涙をそっと指でぬぐうと、優しくキスをしてくれた。

痛みと違和感が大きかったけど、そんな風にされて、自分が完全に女になった気がした。


「のぞみ、動くぞ……」
僕の目を見つめながら、あえぐように言う雅治君。

僕は、雅治君のことが好きと言う気持ちになっていた。

「うん……優しくして下さい……」
意識もしていないのに、女言葉になる僕。

雅治君が、ゆっくりと腰を動かし始めた。


でも、不思議なもので痛みはほとんどなくなっていた。

アナルを押し広げて中に入った瞬間は、本当に痛くて叫びそうだったのに、いったん入ってしまうと、違和感しか感じない。


雅治君のモノが出ていくときに、アレがもれ出てしまいそうな排泄感で、ついついお尻を締めてしまう。

そして、中に入ってくると、何とも言えない違和感でいっぱいになる。



それを繰り返されると、排泄感が気持ち良いと思うようになってきてしまった。

「あっ! あ、あっ! ン、あっ!」
雅治君のモノが動くと、声がどうしても出てしまう。

そして、必死で雅治君にしがみついてしまっている。


すると、雅治君が動きを変えた。

突き上げるような感じの動きにされた途端、ペニスが僕のお腹の中の上側をこすり始めた。

そして、あるポイントに触れた途端、
「あぁっ!! ひぃ、あっ!」
と、声が思いきり漏れてしまった。

それくらい気持ち良いポイントがあって、後で知ったことだけど、そこは前立腺だった。


「そこ、気持ちいいのか!? もっと感じてくれ!」
雅治君がそこに重点的に当たるように腰を動かし始めた。

違和感がすごく、排泄感も強いけど、そこの気持ち良いところを重点的にペニスでこすり上げられると、快感もどんどん強くなってきてしまった。


もう、声が全然我慢できずに、あえぎっぱなしになる僕。

「んっ! んっ! んんあっ! だめ、だめっ! んっ!」
自分が女の子になった気持ちがどんどん強くなる。

雅治君は、僕のリアクションを見てさらに腰を強く振り始めた。


「もっと感じてくれよ! あぁ、のぞみ、可愛いよ……好きだ!」
雅治君がそう言いながら、僕にキスをしてきた。

そしてキスをしたまま、でたらめに腰を振る雅治君。

キスされたまま腰を打ちつけられると、頭の中で何かがスパークするのを感じた。

もう、気持ち良すぎて怖くなり、必死で雅治君にしがみつくだけだった。


女の子とキスしたのは、この前振られた彼女と二度しただけだ。

それと比べて、いまされているキスは、頭が痺れそうな程気持ち良い……。


「のぞみ、ここ凄いぜw 感じてるんだ?」
雅治君に言われて下半身を見ると、僕の小さなペニスからダラダラと透明の液が流れ出ていた。

そして、ギュッと雅治君にペニスを握られると、僕はあっけなくイッてしまった……。


オナニーで出る精液の3倍くらいの量がとめどなく出続け、快感も3倍はありそうだった。

自分では記憶がないが、射精しながら女の子みたいに叫んでいたそうだ……。



「あぁ、イクっ! のぞみ、イクっ!」
雅治君が苦しげに言う。

「イ、イッてっ! 雅治君イッてっ! あぁっ! 好きっ! 好きっ!!」
僕は、思いきりそう叫んでいた。



こんな風に、高校3年間も雅治君のオナペットになることが確定した。

でも、今回は中学の時と違い、自分の意思でそうなった。

そして、自分からも積極的に雅治君に抱いてもらう日々だった。

一度知ってしまったアナルの快感と、女の子として扱われる喜びに、狂った日々を過ごすことになった。


だが、進路を決める時期になると、このままではいけないと急に思い立った。

雅治君のことは、すでに愛しているというレベルまで好きになっていたが、僕はそれをなげうち、極秘で受験した看護学部にも合格し、逃げるように上京した。



雅治君は、実家にも訪ねてきたりして僕の消息を探ったみたいだけど、両親には良く言い含めていたので、うまくあしらってくれたそうだ。

そして2年経ち、さとみさんに出会った。


医学部の4年生のさとみさんは、170cmと大柄で、少しはれぼったい一重まぶたの垢抜けない女性だった。

今時? というような、野暮ったい眼鏡をかけていて、服装も垢抜けない感じだった。


さとみさんは、学食でいきなり声をかけてきた。

キョドりながら、凄く緊張した感じで、
『よ、横座ってもいいですか?』
と言ってきた。

僕は、こんなに空いてるのになぜ? と思いながらも、どうぞと答えて隣り合って座った。


異様なほど緊張しながら、色々と話しかけてきたさとみさん。

2歳年上の彼女と、この日からよく一緒にランチをするようになった。



そして、2ヶ月ほどで付き合うようになり、さとみさんが僕に一目惚れしてくれていたことがわかった。


彼女にしてみれば、僕に声をかけたのは一世一代の大勝負だったらしいが、そのおかげで念願の彼女が出来た。


それからは、ゆっくりと交際を進めていき、3ヶ月も経ってから初キスをした。

緊張してガチガチになった彼女に顔を近づけると、目を閉じてキスを待つ顔になった。

そしてキスをすると、ガシッとしがみついてきた。

『のぞみくん、好きです……』
さとみさんは嬉しそうだった。


一緒にデートしていても、背の低い僕と背の高い彼女だと、ちょっとちぐはぐな感じもするけど、それも徐々に気にならなくなってきた。



今時の大学生らしくなく、真っ黒な髪の毛に、酒もタバコも当然のようにやらない二人。

ある意味お似合いなのかも知れない。


図書館に行ったり、公園でさとみさんの作ったお弁当を食べたり、映画を見たり、派手ではないけど楽しい時間だった。



『のぞみくん、ずっと好きでいてね……』
ことあるごとにそう言ってくるさとみさんは、本当に可愛いと思う。

僕など、顔こそ整っていて女顔だけど、男としては致命的なほど背が低いので、モテたことなどない。

心配性だなぁと思いながらも、そんな心配をしてくれるさとみさんが好きだ。


そして、1年ほど経ってやっと結ばれた。

わかっていたけど、さとみさんは処女だった。

僕も童貞だったけど、雅治君と女の子側での経験がたくさんあったので、スムーズだった。



さとみさんの中に挿入すると、
『ウゥッ! のぞみくん! ゆ、ゆっくり、お願い……』
と、痛そうな顔で言った。

この時、雅治君との初体験を思いだしてしまった。

痛みから、ゆっくり動いてと哀願する感覚。

体験している僕にはよくわかった。



そして、僕は夢中で腰を振った。

キスをしながら腰を動かすと、さとみさんがしがみついてきた。

「さとみさん、好きだっ! 好きだっ!」
僕は、雅治君に言われて嬉しかったことを、そっくりとさとみさんに言ってみた。

『のぞみくん! 好きっ! 好きっ!』
野暮ったい眼鏡の奥に、涙を浮かべた瞳が見える。

幸せだった。

やっとまともになれた……やっと男に戻れた……そんな気持ちだった。



そして、幸せな日々を過ごしていたが、僕もさとみさんも進路を考える時期になった。

僕は就職先を、さとみさんは臨床研修先を探していたが、さとみさんはある日嬉しそうに、
研修先が決まった報告をしてきた。

決まるもなにも、この時期で決まるなんてどういうことなのかと思ったら、説明会で偶然にあの美容整形で有名な中須クリニックを中核とする、巨大病院グループの御曹司と知り合ったそうだ。


中須さんは、テレビとかでも見かけることがある有名人で、父親とは違い、美容整形の方ではなく、総合病院の方の院長をしている。

その人と、さとみさんは知り合いになったそうだ。


本当に偶然から知り合ったそうだけど、なぜか気にかけてくれて、うちにおいでと言ってくれたそうだ。

それだけじゃなく、僕の話も聞いて、僕も面倒を見てくれるという話になったそうだ。

あまりに良い話で、逆に騙されているのでは? と、不安に思ったが、実際にさとみさんにつれられて引き合わせてもらったら、本当に良い人だった。


中須さんは、180cm以上はありそうなガッシリした爽やかなイケメンで、凄くフレンドリーだった。

「始めまして! 本当に、整った顔してるんだね! このレベルは、オヤジの患者さんでもなかなかいないなぁ?」
なんて言ってきた。


「さとみちゃんも、可愛いし、お似合いのカップルだねぇ」
とも言ってきた。

さとみさんは、顔を真っ赤にして照れながら否定していて、凄く可愛らしかった。

確かに、さとみさんは可愛いなんて言われたことはないみたいだし、僕も顔が可愛いとは思ったことはなかった。


「いや、そんな事ないよ。

ちょっとしたメイクと、服とか……あとはコンタクトにしたらいいと思うよ」
なんてアドバイスまでくれた。


なぜか本当に中須さんは僕らをとても気に入ってくれたみたいで、食事なんかもごちそうになったりするようになった。


そして卒業して、本当に中須さんの病院に就職した。

さとみさんも研修が始まり、同期がうらやむくらいの順調な滑り出しだった。



さとみさんは、研修で忙しい毎日だったけど、どんどん綺麗になっていった。

中須さんのアドバイスで、メイクしたり、髪型を変えたり、コンタクトにしたからだ。

何となく、中須さんがさとみさんを変えていくようで、少し複雑だったけど、
『ねぇ、変じゃないかなぁ? なんか、私じゃないみたい……』
と、新しい髪型を気にしながら言ってくるさとみさんは、相変わらずおどおどした感じだった。


見た目が洗練されて行くのに対して、中身が変わらないさとみさん。

そんな所が可愛いと思う。


僕は毎日クタクタになりながら看護師の仕事をしていたが、中須さんが目をかけてくれているので、イジメなんかにあうこともなく順調な日々だった。



ある日さとみさんに会うと、目が変わっていた。

はれぼったい一重まぶたのさとみさんが、二重まぶたになっていた。

たったそれだけで、驚くほど可愛くなっていて、一瞬声も出なかった。

「ど、どうしたの?」
なんとかそう聞くと、
『ど、どうかな? 中須さんが、メイクでしてくれたんだけど……』
「メイクで!? そんな事が出来るの!?」
驚いてそう聞いたが、本当にそういうことのようだ。


「凄く可愛いよ。

なんか、印象が全然変わるね」
僕は、本当に驚いていた。

目の印象で、こんなにも変わるなんて本当にビックリした。


この日から、さとみさんはちょっとずつ変わっていった。

自信が出てきたというか、表情も明るくなってきて、おどおどした感じが消えていった。

綺麗になっていくさとみさんを見て、嬉しい気持ちと不安な気持ちの二つがあった。

綺麗になったことで、僕は捨てられるんじゃないか……そんな不安を持ってしまう。


でも、自信にあふれ、綺麗になっていっても、僕への態度は変わらなかった。

『のぞみくん、私の研修が終わったら、一緒に暮らさない? イヤ?』
こんな風に、可愛らしく聞いてくるさとみさん。

僕は正直に言って、彼女に学歴も職も身長も負けていると思っていて、すごくコンプレックスを持っている。

いつ捨てられてもおかしくない……そんな風に思っているくらいだ。

なので、さとみさんの提案は本当に嬉しい。


中須さんと3人で食事をしているときのさとみさんの態度も、かなり変わってきた。

恥ずかしがっておどおどしていたさとみさんは、最近では自分から話しかけたり、冗談を言ったりして場を盛り上げるようになった。


ふと気がつくと、中須さんとさとみの二人で話が盛り上がって、僕が置いてきぼりみたいになることも増えていた。


お世話になりすぎるくらい、お世話になっている中須さんなので、さとみさんと仲良くしてても、イヤではないが、少し不安な気持ちにはなる。


中須さんは、40歳なのにまだ独身だ。

彼女がいるという話も聞いたことがない。

まさかさとみさんを狙ってる? などと思うこともあるが、そういう感じではないみたいだ。


僕は、また置いてきぼりになりそうだったので、中須さんに話しかけた。

「そう言えば、さとみの目のメイクって、凄いですよね! なんか、特殊な化粧品なんですか?」
「え? あ、あぁ、それね……まだ出回ってないんだけど、そのうち主流になるかもね。

さとみちゃんは、目で印象がすごく変わるよね。

本当に綺麗だと思うよ」
などと言ってくれた。

さとみのことを褒めてもらうと、自分のことのように嬉しくなる。


少しずつ洗練されて美しくなるさとみさん。

僕は幸せだった。



そんなある日、さとみさんから相談を受けた。

地方の系列の病院で、3ヶ月ほど研修を受けるという内容だった。

それは、断ることも出来る話だそうだけど、中須さんがさとみさんの適正にあった技術習得のために考えてくれたことだそうだ。


僕は研修が終わったらすぐに同居するつもりだったので、その前のしばしの別れと思い、その研修に同意した。



実際にそれが始まり、さとみさんと会えなくなると、想像以上に寂しかったが、毎日のようにさとみさんが電話をくれたので、なんとか我慢できた。


僕も、さとみさんが頑張っているのだからと、毎日頑張って仕事をこなした。

中須さんは気を使ってくれて、よく食事に誘ってくれた。



でも、かなり仲良くなっても、不思議だった。

僕やさとみさんの、どこがいいのだろう?年も離れているし、趣味に共通項があるわけでもない。

お金持ちの気まぐれなのかなぁと思いながらも、この状態が続くことを願っていた。



2ヶ月が過ぎ、この生活にも慣れてきた頃、電話で話をしていると、
『あと1ヶ月だね。

のぞみくんと会うのすごく楽しみだよ! 私、頑張って変わったよ! 楽しみにしててね!』
と、嬉しそうに言ってきた。

「え? 変わったって? 技術が身についたって事?」
『え? それもあるけどね。

会ってからのお楽しみw』
なんて言って、はぐらかされた。

また、なにかメイクを変えたり、髪型を変えたりしたのかな? と、想像した。

もう、これ以上綺麗にならなくてもいいのになと思いながらも、楽しみだった。



そして、さとみさんが帰ってくるまで、残り2週間になった。

楽しみでウキウキした毎日だったが、この日も中須さんに誘われた。

「すごく珍しいモノがあるから、見に来ない?」
と、初めて自宅に誘われた。

日頃から、どんな凄い部屋に住んでいるのか見て見たいと思っていたので、すぐに行きますと答えた。



そこは、タワーマンションの最上階だった。

しかも、そのフロア全部が中須さんの部屋で、地下の駐車場からの専用の直通エレベーターがつながっていた。


あっけに取られながら、そのアメリカのサクセスストーリー系の映画に出てくるような部屋に入り、ただただ緊張していると、中須さんがドリンクを用意してくれた。


「本当にすごい部屋ですね! 夜景とかもハンパないですね!」
僕は、田舎者丸出しではしゃぎながら言うと、
「ははw 広すぎて落ち着かないんだけどね」
などと中須さんが答えた。

でも、その言葉の後の記憶がない……。



ふと気がつくと、僕は椅子の上に座っていた。

え? と思って、慌てて立とうとしたら、椅子に縛られていることに気がついた。

それだけじゃなく、僕はほぼ裸だった……。

でも、僕の胸にはブラジャーが、下には女性もののショーツがつけられていた……。

僕は、夢を見ていると思った。

雅治君と付き合っていた頃のことを夢で見ていると思った。

あの、女の子として雅治君に抱かれていた日々……その頃の夢だと思っていた。


でも、冷める気配がない。


『あっ! 起きたみたいw』
右後方から、さとみさんの声がした。

僕は、パニックになりながら振り替えると、髪の毛に違和感を感じた。

長い……僕の髪が、肩に届くくらいのセミロングになっている……。

それにも驚いていたが、さとみさんの姿を見て、悲鳴を上げそうなほど驚いた。


さとみさんは、茶髪で毛先がクルクルカールしているギャルっぽい髪型になっていた。

メイクもギャルっぽくなっていて、ケバい感じになっていた。

まつげもエクステがついているのか、黒々とハッキリクッキリしているし、目が妙に大きくなっている感じだった。

そして、シベリアンハスキーかと思うようなカラーコンタクトをしていて、これが一番驚いたのだけど、タバコを吸っていた。

細いタバコをくゆらせながら、僕に近づいてくるさとみさん。

着ている服も、ヘソ出しキャミにホットパンツなので、ギャルそのものだ。


声を聞いていなければ、さとみさんと思わなかったと思う。

それくらい、別人状態だった。

そもそも、メイクの力なのか、鼻や目の形も違って見えてしまう。


僕は、自分の状態も驚いていたが、さとみさんの姿の方が衝撃だった。

ドッキリ? イタズラ? まったく意味がわからない。

「さとみちゃん、どうしたの? これ、どういうこと? 中須さんは?」
僕は、一気に聞いた。


さとみさんは、ニヤニヤするだけで、何も言ってくれない。

それどころか、タバコをくわえて美味しいそうに吸い込んでいる。

そして、白い煙を吐きながら、手に持ったビールを一口飲んだ。


酒もタバコもしないさとみさんが、なぜ? 本当に意味がわからなかった。

よく見ると、さとみさんの耳にはリング状のピアスも付けられているようで、それにもたじろいでしまった。



2ヶ月半前に会った時と、今の状態が違いすぎる……。

すると、中須さんも部屋に入ってきた。

中須さんはバスローブ姿で、ワイングラス片手に笑みを浮かべながら僕に近づくと、僕のあごを片手で上げて、いきなりキスをしてきた。

僕は慌てて顔を背けようとしたが、ガッシリとした腕で固定されて、口の中を舌でかき混ぜられた。


この、さとみさんも見ているという異常な状況なのに、僕の中で眠っていた女の子が一瞬で目覚めてしまった。

そして、強烈に前立腺のあたりがうずき始めてしまった。

すると、いつの間にかすぐ横まで来ていたさとみさんが、僕のショーツの上からペニスを握った。

『あれれ? キスされて、こんなにしちゃってるんだw のぞみちゃん可愛いw』
小馬鹿にしたような口調で言うさとみさん。

いつものさとみさんとはまったく違う話し方だ……昨日の夜も、電話で話をした。

その時のさとみさんは、いつもどおりのちょっと控えめな感じのさとみさんだった。

何一つ、おかしな所はなかったと思う。


そして、中須さんがキスを解いて僕に笑いながら話しかけてきた。

「ホントに女の子と変わらないなw いや、女の子でもここまで可愛い子はまれだよw」
と、褒めてくれた。

可愛いと言われて、雅治君との愛欲の日々を思い出してしまう。


すると、さとみさんがタバコを吸いながら、僕のペニスをギュッと痛いくらいに握りながら、
『ホントだったんだw 雅治君の言ってたことw のぞみちゃんは女の子なんだねぇ?』
と、汚物でも見るような目で言ってきた。

さとみさんの口から雅治君の名前が出て、心臓が止まりそうなほど驚いた。


「な、なんで? どうしてこんな……」
僕は、言葉が上手く出てこない……。


すると、中須さんが大きめの手鏡を僕に向けてきた。

そこに映った自分は、長い髪、綺麗にメイクした顔、自分で言うのもおかしいが、本当に可愛い女の子に見えた。

それと同時に、ドキドキしてたまらなくなってきた。


そしてよく自分を見て見ると、足や脇など、全ての無駄毛も処理されている。


『なに自分見て興奮してるの? 変態……』
冷たい目で僕を見て、吐き捨てるように言うさとみさん。

あぁ、終わった……僕は、そう思って泣きそうだった。


『でも、ホント可愛いw 羨ましいなぁ……嫉妬しちゃう……』
さとみさんが、真顔で言う。


「大丈夫だよ。

次の手術で完成だから。

そうなれば、さとみちゃんの方が可愛くなるよ。

俺の腕を信じてよw」
『はぁい? 信じてます?』
さとみさんは可愛い声でそう言うと、タバコを灰皿に起き、ビールもテーブル置くと、中須さんに抱きつきキスをした。


ギャルのルックスのさとみさんが、目の前で中須さんと恋人同士のようなキスを始めた……さとみさんは、僕の方を見つめたまま、中須さんと濃厚なキスをする。

青い瞳で見つめられながら、そんなものを見せつけられると、どうしていいのかわからずに泣きたくなってきた。



やっと出来た恋人だったさとみさん。

僕は、僕の全てを注いでいたつもりだ。

愛していたし、結婚するつもりだった。


それが、中須さんとキスをしている。

背の高い中須さんとだと、キスしている姿も自然に見える。

僕とキスをするときは、さとみさんの方が少しかがむというか、下を見るような感じになる。

僕は、背が低いというコンプレックスで、胸が張り裂けそうになった。


『のぞみちゃん、見ててごらんw これが本物のおチンポだからw こんなの、ちょっと大きめのクリトリスじゃんw』
さとみさんはそんな事を言いながら、僕のペニスをショーツの上から指で弾く。


そして、さとみさんが中須さんのバスローブを脱がすと、異形のペニスが顔を出した。

中須さんのそれは、まず単純に大きく長かったが、カリが異様なほど張り出していて、竿の部分にはらせん状にリングのようなモノが浮き出ている。

天井を向くくらいそそり立っているそれは、まがまがしいほどの迫力だった。


『凄いでしょw これ、狂っちゃうんだよw あぁ、だめ、もう入れて下さいぃ……我慢できないよぉ?』
さとみさんは、今まで見たこともないような淫乱な顔でそう言った。

この会話から、すでに中須さんとさとみさんは、深い仲になっているのがわかった。

裏切られたショックも大きいが、あんなモノを入れられたのかと思うと、ちょっと怖くなる。

あんなモノを入れられたら、死んでしまうんではないか? そう思うくらいの迫力のあるモノだ。


「じゃあ、脱いで見せたあげたら? 生まれ変わったさとみをw」
中須さんがニヤニヤしながら言う。

いつもの、爽やかで温和な中須さんではなく、嫌な感じの笑い方だ……。



さとみさんは、可愛らしく返事をすると、僕の目を見つめながら服を脱ぎ始めた。

あっという間にショーツ一枚になったが、胸を見て驚いた。

ペちゃぱいではないが、貧乳の部類だったさとみさん。

それが、巨乳と言えるレベルになっていた。

さっきから、着衣のままでもおかしいと思っていたが、その他に驚くことが多すぎて気が回らなかった。


こうやって直接胸を見ると、グラビアアイドルみたいに大きな胸になっている。

どう考えても豊胸手術をしたんだろうけど、違和感がない。

これだけ大きくすると、モロ豊胸と言う感じになると思うけど、凄く自然だ。


そして左胸の上部には、天使とハートを組み合わせたような図柄のタトゥーまで見える。


「な、それ、」
僕は、失語症にでもかかったように声も出せない。

『どう? だいぶ自然な感じになってきたけど、まだまだかな?』
「そうだね。

あと半年もしたら、ほとんどわからなくなるよ。

まだ実験段階の素材だけど、やっぱりこれが究極かな? ハリウッドじゃすでに主流だしね」
と、中須さんが研究者の顔で言う。



豊胸手術や、顔の整形手術もショックだが、タトゥーはもっとショックだ。

それだけはダメだと思ってしまう。

整形も豊胸も、言ってみればベースに手を加えるだけで、素材自体は自分のモノだ。

でも、タトゥーはまったくなにもないところに、彫り込んで色を付けていくモノだし、日本では反社会的人間の象徴的なモノだ。


あのさとみさんが、タトゥー……いや、入れ墨をするなんて、信じられない……。

あっけに取られる僕の前で、ショーツにも手をかけたさとみさん。


すると、僕は絶望で血の気が引き、失神しそうだった。

さとみさんのアソコはへアがなく、恥丘の上あたりに薔薇と蝶のタトゥーがある。

そして、アソコのビラビラにはリングピアスがくっついていて、そこからジャラジャラと細い鎖が伸びている。


こんな不可逆的な改造をしてしまって、どうするつもりなんだろう? 取り返しのつかないことをしているとしか思えない……。

僕の愛するさとみさん。

大切な恋人で、婚約者でもあった……裏切られたとかそんな怒りや絶望の感情よりも、さとみさんのその取り返しのつかない体を見て、ただただ泣きたくなった。