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夫婦の性生活。

「すずちゃん、もう朝だよ」
私は、いつも通りに朝食を準備したあとで、妻のすずを起こした。

在宅自営業の私と、バリバリの不動産営業のすずなので、家事は私がやることが多い。

もともと、高校から寮生活だったこともあり、掃除も洗濯も料理も得意な私にとっては、別に苦ではない感じだ。


『んん〜。

おはよう。

いい匂いだね』

寝ぼけながらそんな事を言うすず。

寝起きで髪がボサボサでも、やっぱりキレイだなと思った。

でも、微妙に息が酒臭い。

昨日も、すずは夜中の12:00くらいに帰ってきた。

接待なのか飲み会なのかはわからないが、まぁ、よくあることだ。



「もう、出来てるよ。

冷めないうちに食べてね」
私は、自分はまるで主婦だなと思いながら、それでも幸せを感じていた。

すずはまだ25歳だが、勤めている不動産会社で2年続けて売上ナンバーワンだそうだ。

異例中の異例で、過去に例がないそうだ。

でも、私は凄いなとは思うけど、不思議だとは思っていない。

すずなら、きっと出来るだろうなと思うからだ。


彼女は、消して高学歴というわけでも、頭がメチャクチャ良いなというわけでもない。

でも、人の心を捕らえ、信頼を得ることに長けた女性だと思う。

会話が上手ということもあるが、その美しい顔もかなりプラスに働いていると思う。

本人は、自分が美人とは思っていないようだが、スタイルには自信があるようだ。

確かに、スカートから伸びやかに突き出ている脚は、キレイだなと思う。


『美味しい。

ヒロ君、食べ物屋さんやればいいのに』
すずは、そんな事を言いながら美味しそうに食べてくれる。

「昨日は遅くまで大変だったね」
私がねぎらいの言葉をかけると、
『ゴメンね。

昨日はコンパだったんだ。

でも、ハズレばっかりだったよ』
すずは、サラッとそんな事を言う。

でも、これもいつものことだ。

合コンをして夜中に酔っ払って帰ってくるすずに、何も言えない私がいる……。


私は、慣れていることとはいえ、やっぱりショックを受けていた。

すると、いきなり股間を足で押された。

机の下で、すずが足を伸ばしてきているようだ。

『やっぱり勃起してるw ホント、ヒロ君はヘンタイさんだねぇ〜』
すずは、いじめっ子の顔で言う。

「ご、ごめんね」
『いいよ、ヘンタイなヒロ君大好きだよ。

ちゃんと出さずに溜めてる? 勝手に出してたら、またペナルティーだよ〜』
私の股間をつま先でグイグイ押しながら、すずはそんな事を言い続ける。

私は、ここ1年ちょっとの間、すずに射精管理をされている。

最初のきっかけは、すずが大口のお客さん(個人経営の会社の社長さん)と二人で食事をすると聞かされたとき、なぜか激しく勃起してしまったことだった。


その時は、すずはその会食を断るつもりで私に報告をしてきたのに、私がそんな反応をしたことで、結局怒って会食を実行した。

それ以来、すずは私の嫉妬心を煽りながら、私の射精を管理するようになっていた。


「わかった。

勝手に出したりしないから」
私は、すずのつま先がもたらす快感にゾクゾクしながらも、そんな風に答えた。

『じゃあ、今晩楽しみにしといてねぇ〜』
すずは、楽しそうにそう言って、出かける準備を始めた。


玄関まで見送ると、すずはキスをしてくれた。

行ってらっしゃいのキスと言うには、濃厚すぎるキスをしてくれた。

『じゃあ、今晩ね♡』
彼女はそう言って、出かけていった。

今日は、1か月ぶりの射精解禁日だ。

私は、すずが出かけてもしばらく勃起したままだった。

今日は、なにをされるのだろう? 私は、期待と不安でなかなか仕事に取りかかれなかった。


それでも、いったん仕事に集中すると、あっという間に時間は過ぎていく。

私の仕事は、翻訳の仕事だ。

と言っても、専門用語に特化した、非常にニッチな分野の翻訳作業だ。

ライバルもほとんどいない代わりに、クライアントも少ないという感じだ。

なので、大もうけではないが、そこそこの安定した収入が続いている。

一般的に見たら結構な高収入だと思うが、すずがそれ以上に稼ぐので、少し情けないなと思ってしまう。

そんな負い目もあって、すずに強い態度を取れないでいる。

でも、私みたいななにも取り柄のない男が、すずみたいな良い女と結婚出来たのだから、文句を言うのはおこがましいと思う。


私は、夕方になると食事の準備を始めた。

月に一度の射精解禁日なので、どうしても浮かれてしまう。

腕によりをかけて手の込んだ食事を準備していく。

ウキウキしながら料理を作る私は、最近どんどん心が女性化しているなと思ってしまった。


いつもはもう帰ってくる時間になっても、すずはまだ帰ってこない。

メールも電話もない。

私は、仕方ないなと思いながらも、寂しいと思っていた。

すると、電話が鳴った。

犬みたいに大喜びで電話に出る私。


『ヒロ君、ごめんね。

ちょっと遅くなりそう』
上機嫌なすずの声。

どう聞いても酔っぱらいの声だ。

そして、周りが騒がしい。

「う、うん。

夕ご飯は?」
『先食べてて。

帰る時また電話するから』
楽しそうなすずの声。

かすかに、”旦那?” ”熱いっすね!” ”合コン中に旦那に電話かよw”そんな声が聞こえてくる。


私は、
「わかった。

気をつけてね」
と言った。

すると、すずは”またね〜”と言って電話を切った。


私との約束があるのに、合コンしているすず……。

私は、嫉妬と悲しさで胸が苦しかった。

私は、悪い想像をしながら一人で食べ始めた。

ほとんど味がわからない。

こんなことは、初めてだ。

いつも、すずは射精解禁日には早めに帰ってきてくれて、何度もセックスをしてくれる。


私は、捨てられた犬みたいに落ち込みながら、一人で食事を続けた。


食べ終えると、とりあえず先に風呂に入った。

身体を洗いながらも、今頃すずは合コンで男達に囲まれている……と思い、胸がドキドキしていた。

それだけではなく激しく勃起してしまう自分に、戸惑ってもいた。


私は、1ヶ月射精していないこともあり、射精したくて頭がいっぱいになってしまった。

私は、迷いながらもペニスをしごき始めた。

禁欲生活で鋭くなった性感が私を襲う。

気持ち良すぎて声が漏れそうだ。


あっという間に射精感が高まり、イキそうになってしまう。

すると、携帯が鳴った。

私は、慌てて風呂を出て確認した。

すずからのメールだった。

”勝手に出してないでしょうね?”
と、一文だけのメールだったが、私はゾクッとしてしまった。

見られてる? そんな恐怖を感じてしまった。


私は、慌てて出していない事をメールした。


オナニーを諦め、風呂を出てソファに座ってすずの帰りを待つ私。

今頃まだ男達と飲んでいるのだろうか? イヤな想像ばかりが広がる。

もしかして、お持ち帰りされた? すずは、過去に何回かは朝帰りをしたことがある。

その時、終電をなくしてビジネスホテルに泊まったと言うすずに、私はなにも言い返せなかった。

実際は、どうだったんだろう?

23:00を回った頃、やっとすずが帰ってきた。

すずは、上機嫌だ。

思っていたほど酔ってもいないようだ。

『お待たせ〜。

ちゃんと出さずに我慢出来た?』
すずは、ほんのりピンク色の頬でそんな事を言う。

美人が少し酔っぱらっていると、どうしてこんなにも淫靡な雰囲気になるのだろう? 
私は、我慢していたと告げる。

『ふふ。

じゃあ、始めよっか』
そう言って、服を脱ぎ始めるすず。

シャワーを浴びに行くつもりもなさそうだ。

上着を脱ぎ、ブラウスのボタンを外していく彼女。

すると、胸の谷間だけではなく、いきなり乳首まで見えてしまった。

ブラジャーをしていない?
「あれ? ブラジャーは?」
私が質問すると、
『つけるの忘れちゃったの』
と、何食わぬ顔で言うすず。

一日ノーブラだったということなんだろうか? コンパ中も、ノーブラだったということなんだろうか?

上半身裸で、下はスーツのスカートを穿いているすず。

なんというか、OLさんとしているようなコスプレっぽい興奮がある。


『ほら、見せてみなさい』
悩殺的な姿で命令をするすず。

私は、ゾクゾクッとしながら下半身裸になった。

すずは、私のペニスを握り、
『破裂しちゃいそうだね。

苦しい? 出したい?』
と、無邪気な顔で聞いてくる。

私は、柔らかいすずの手で握られただけで、危うくイッてしまいそうな感覚を味わっていた。

「ま、まだ大丈夫……。

すずちゃんの中で出したい」
『ふふ。

そこまで我慢出来ると良いね』
すずはそう言って、ペニスをしごき始めた。

細くて美しい指が絡みついてきて、一気に射精感が強くなる。

『あれ? 出ちゃいそうだね。

もっと我慢しないと。

1ヶ月ぶりなのに、手でイッちゃダメだよ』
すずは、サディスティックにそんな事を言う。


「今日は、誰と飲んでたの?」
私は、イクのを堪えながら質問した。

『今日は、大学生の男の子達だよ。

男4人に女2人で盛り上がってたんだよ』
私のペニスを手コキしながら、すずが言う。

すずは、何となく興奮しているような顔になっている。

「そうなんだ……。

どこで飲んでたの?」
私は、普段は聞かないような質問をした。

私と約束していながら、合コンをした理由を知りたいと思ったからだ。


『どこだと思う? ちょっと変ったところでしたんだよ』
希は、もったいぶるように言う。

「……飲み屋さんとかじゃないの?」
『違うよ。

今日は、ラブホテルで合コンしたんだよ〜』