kimamamh00222000109
私には、いとこのお兄さんがいます。

小さい頃から「兄ぃ(にぃ)」と呼んでいて、
心の中では、にぃの事を「ケロちゃん」と名付けていました。


にぃは、銭湯のケロヨンの洗面器が好きなんですよ。

そもそも、ケロヨンが好きみたいです。

だから、「ケロちゃん」なんです。


お盆やお正月、田舎の親戚宅の近所の薬屋さんの前に、
普段ではあまり見掛けない、大きなケロヨンが置いてあるんですが、
買い物帰りにはその薬屋さん前を通るルートで帰り、
「…ケロヨン…。

とつぶやいているくらい好きみたいなのです。


そんなにぃは、ケロヨンラブには見えない、
落ち着いた雰囲気漂う、本(小説)を読んだりが似合いそうなお兄さんです。

もちろん、小説を読んでいる合間に、時にはエッチな本を見ているとは思いますが、
正常な男性なら、そういう本だって読みますよね。


そんなにぃは、小さな頃から、親戚の子供の中で一番年が若くて大人しめな私を、よく構ってくれていました。

「みんなでトランプやろう。

アキ(私)もやろうな!」
みたいに、自然に私も混ぜてくれたりしたものです。


昔からにぃは、親戚の子供の中でもどこか落ち着いた雰囲気をしていて、
しかも、一番優しいので自然と私は、
にぃに懐くようになったと思います。


それからの私は、私の家からにぃの家まで歩いて15分、
暇な日はにぃの家に行って、
にぃの妹と遊んで、にぃの部屋にも
「にぃ、いるぃ?」
と遊びに行きました。

にぃの妹がいない日は、にぃの部屋に行くんですが、
時にはにぃの友達(男)が遊びに来ていて、
そういう時は、すぐに自宅に帰りました。

男は、にぃ以外は苦手でした。


そんな感じだったので、(男=にぃが好き)という大人かった私の、純粋な子供心は今、
社会人になったにぃに、恋心を抱くようになってしまいました。


にぃ以外の男が苦手だから、にぃなの?
にぃがいつも優しいから?
にぃがケロヨンラブなのが可愛いから?
恋と勘違いしているのかもしれないと、
こんな感じですごく悩んだりもしたけど。


にぃが誰かを抱いたことがあるかもしれないと気付いた時、嫉妬してしまいました。

過去に、にぃに彼女がいた時期も、思えばありましたから。


にぃがそばに来ると、ドキドキしてしまうし、
にぃが時々つけている、香水の香りにクラついてしまいます。


にぃとキスしたいと考えてしまうし、
私に触れてほしいと考えてしまうんです。


そんな想いを抱えてから二年たった今、
私も社会人(OL)になりました。


大人になった今でも時々、にぃのお部屋に遊びに行くんですが。

不意ににぃが、私の胸を見ている時があるんです。


男って、誰でも女の胸を気にして見てしまうって、
高校の時に雑誌で読んで、知識としては知っているつもりです。


でも、いとこのにぃが、
私の胸を気にしてくれてるのが嬉しく感じてしまって。

もしかしたら、私の気持ちを受け入れてくれるかもしれないって、
夢見てしまうようになってしまいました。


困らせてしまうのなら、諦めなくてはいけませんよね…。

けれど、告白してみようかなって、考えるようになってしまったんです。


私の気持ち、いとこのにぃに恋をしてるってことを。

にぃは、どう思うだろう。