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高校3年の時のお話です。

当時、バスケットボール部に入っていた俺は練習後も体育館の利用時間ギリギリまでシュート練習をしていた。

4月の終わりごろに1年生が入部してきて、その1年生も何人かシュート練習で残っていた。

その中には女の子もいた。

その子の名は由紀ちゃんだ。

由紀ちゃんは今までバスケットの経験がなく友達に誘われて入部したとの事だった。

毎日、友達と一緒にシュート練習をしていた。

「体育館を閉める時間が来たので利用している生徒は速やかに下校してください」という放送が入ると、残っていた人は片付けをしてすぐに体育館を出る。


その後、体育館から少し離れた部室で着替えて帰るというような毎日だった。


ある日、練習後のシュート練習に俺とその由紀ちゃんだけの時があった。

由紀ちゃんは自分が一番へただから少しでもうまくなりたいと女子1人でも残っていた。

いつものように放送がなり片付けをして体育館を出た。

女子の部室と男子の部室は向かい合わせの場所だったのでそこまで一緒に歩いていった。

今まで「おはよう」とか「お疲れさん」など挨拶程度しかした事がなく、ちゃんと話すのが初めてだった。


俺 「どう?バスケットは面白い?」
由 「はい、面白いです!でも、周りの人の足を引っ張ってばかりでなんか申し訳なくって..」
俺 「始めたばかりなんだから仕方ないよ。

みんな最初は下手から始まるんだから。

由 「はい」
俺 「でも、由紀ちゃんには正直驚いているんだよ」
由 「えっ、何でですか?」
俺 「だって、毎日毎日残ってシュート練習してるじゃん。

普通、なかなかできる事じゃないよ」
由 「ちょっとでもみなさんに追いつきたいんです」
俺 「その気持ちは大事だけどあんまり無理しちゃ駄目だよ」
由 「はい、ありがとうございます」

そして部室に着き、着替えを始める。

着替え終わって部室を出ると、女子部室の電気がまだついていたので外で待っていた。

そして、5分後由紀ちゃんも着替えを終え出てきた。


俺 「夜、1人じゃ危ないから家の近くまで送ろうか?」
由 「えっ、本当ですか?でも先輩の帰る時間が遅くなっちゃいますよ」
俺 「別にいいよ。

帰って飯食って寝るだけだもん」
由 「じゃあお願いしていいですか?」
俺 「OK!」

由紀ちゃんは家から学校まで20分の距離ということで歩いて通学していた。

俺は自転車通学だったので、降りて自転車をおして一緒に帰った。


由 「あのー、先輩って彼女さんとかいるんですか?」
俺 「いないよ。

ちょっと前までマナと付き合ってたけど別れたよ」※マナは女子バスケ部の副キャプテンをしている子
由 「えー、そうだったんですか!全然知りませんでした」
俺 「お互い休みの日も部活で、デートできないし一緒にいる時間がつくれなくて」
由 「部活やってると付き合うのも大変なんですね」
俺 「そうだね。

由紀ちゃんは彼氏いるの?」
由 「いませんよ。

私、外見地味だし、男の人とお話しするの得意じゃないんで」
俺 「えっ?だって、俺としゃべってるじゃん!」
由 「先輩はなんか話しやすいっていうか緊張せずにいられるっていうか...」
俺 「それ、喜んでいいの?(笑)」
由 「はい、多分...」
 
そうこうしているうちに由紀ちゃんが住んでいるアパートに着いた。


由 「わざわざありがとうございました」
俺 「いえいえ。

由紀ちゃんと話しできて良かったよ」
由 「お疲れ様です」
俺 「お疲れ!」
 
そういうと由紀ちゃんはアパートに入っていった。


○長くなるので急展開の話しは次回に