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レストランで仕事をしていた時の出来事。

339 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2011/04/19(火) 00:40:59.89 ID:5iJfIe1a0
遭遇修羅場なのでこっちに。

多少フェイクあり&台詞は全て曖昧な記憶から文字にしているので、矛盾が多少あるかも。


A男、A父、A母
B子、B父、B母
婚約するための両家顔合わせみたいな。

ちなみに私はその顔合わせのレストラン店員。


予約なしで6人はやってきた。

始終なごやかムードで、両父がワッハッハと話し、A男が注文に奔走、両母はにこにこで、B子は少しそわそわ。

料理を食べ終わったようなのでデザートを運んで行くと、それは始まった。


340 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2011/04/19(火) 00:42:10.19 ID:5iJfIe1a0
よろしくお願いします、と頭を下げあう両父をさえぎり
B子「あの…ひとつ良いですか? 実は大切なお話があって」
私「こちら桃のソルベとバニラアイスでござ…」
B子「やっぱりこの話、なかったことにしたいんです」
B母「この話って婚約を? どうして!?」
B子「A男、浮気してるの…」
私「…洋梨のパイご注文のお客様…」
A男「ちょっと何言い出してるんだよ!」
B子「わかってるんだからね! あの棚に浮気相手用のコンドームだって見つけたんだから!」

341 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2011/04/19(火) 00:43:41.83 ID:5iJfIe1a0
A男「そんなわけないだろ! …なぁマリッジブルーで勘違いしてるだけだよ、な?」
A母「そうよ、B子さん。

きっと何かの間違いよ」
私「……抹茶アイスは…」←空気すぎて困り涙目
B子「勘違い!? よくもそんなことが言えましたね! お義母さん、あなたが浮気相手のくせに!」

ここでB母が奇声を上げて立ち上がり、私抹茶アイス落としました。

慌てて謝り掃除。


A父「何を失礼なことを!」
B父「どういうことか説明しなさい、B子」
B子「説明なんていりません。

見てください」


342 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2011/04/19(火) 00:47:30.40 ID:5iJfIe1a0
さすがにそれは見れなかったけど、たぶん興信所の写真とか書類とか。

慌ててぐしゃぐしゃにしようとするA男、A母。

奪い合うA父。

B両親ぽかん。

書類はA父が勝ち取り、しばらく眺めていた。

もちろん店内は他のお客さんも沈黙。


A父「いつからだ…」
A母「違うのこれは
A父「いつからだと聞いているんだ!」
A男「…去年くらいから…」
A父「ちょうど私たちが籍を入れた頃か」
A母「…ごめんなさい」

察するに、A父とA母は再婚。

で、義理の息子であるA男とも(ry

B子「何も言わず別れてください」
A父「B子さん悪かったね…慰謝料は払うから」
B子「いりません。

何もいらないから、もう金輪際関わらないでください。

…お義父さん、このデータを差し上げますから、お義父さんも正しい選択をしてくださいね」

343 名前:恋人は名無しさん[sage] 投稿日:2011/04/19(火) 00:48:32.23 ID:5iJfIe1a0
では、とB子退出。

慌ててB両親が後を追って行った。

残されたA家は30分くらい誰もぴくりとも動かず怖かった。

やがてA父が一言「行くぞ」と言い退出。

料理の代金と、「お騒がせして悪かったね」とチップを頂いた。

驚いていると、他に店内にいた3組のお客さんのお会計までして出て行った。


A父はとにかくまともと言うか、むしろ立派な人だったと思う。

A父には幸せになってほしい。
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