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何年か前に起きた修羅場
当時の肩書で行くと

私子 …… A高校教諭
彼男 …… A高校教諭
私両親 …… 元・小学校管理職(父)、中学校管理職(母)
彼男の浮気相手 …… A高校教諭
ヲチャ …… A高校古株の先生方
私生徒♀(タエコちゃん・仮) …… A高校3年私組

配属先の新任が二人で、私と彼男は初任者研修のレポートなども助け合ってこなしたり
プリントや板書の工夫だとかお互いで勉強してくなかで仲良くなった
仕事に慣れてきてお昼休みの余裕あるときに二人でランチ行ったり
部活のない土日とかに大きい図書館へ資料探しに行ったりした
2年目にちゃんと付き合うことになったけどまだ清い交際だった

私にそういう欲がわいてこなかったのと、彼男が「お父さんお母さんに挨拶して
きちんと結婚を前提にした交際を許可してもらってからにしよう」と言ったから
そういうものかと思っていた
2人とも担任を持ったから忙しくもなったし、初任のころのように職員室で一緒に
いる時間は無くなったけど、その分は土日にどっちかのアパートで一緒にいた。


担当クラスの話とか部活のこと授業のアプローチとか、彼男と話すと自分では気づかなかった新しい見方を発見したり的確なアドバイスをもらえてとてもためになった。

彼男も「私子が土日に作ってくれる料理で1週間生きられてる」「アイロンも掃除もほんとありがと」と笑ってくれてた


3年目の夏休み、彼男が「そろそろ親御さんに挨拶を…」、ってところで
私親から連絡がきた。

曰く「うちの近くの川、アユ解禁になるでお友達も連れておいで」
彼男を誘ってみたらアユ釣りwktkしていた。


2人で実家に着くと、退職して現在は短時間勤務の父と、年次休暇をとった母がそろって出迎えてくれた。

なぜか仏間に通され、襖が締め切られ、夏というのに熱い緑茶が配膳される。

テーブルの長辺に私、彼男 向かいの長辺に父、母  その間の短辺に制服を着た少女
私クラスの生徒♀(タエコちゃん・仮)

びっくりする私たちをよそに、両親とタエコちゃんはなごやかに会話をしている。

どういうことか聞いてみると、母「お茶の支度が全部整ってからね」という。

さらに待つこと5分、仏間の周りに何人かの人足が獲物を持って集まる音がし、
微細な機械音も響いてきた。


タエコ「じつは私が先生のご実家にお伺いしたのは、ある重大な告発をするためだったんです」
  「先生のご両親はもうご覧になりました。

こちらに録音音声もあります」
ひきつった笑顔でファイルの束と音声装置を進めてくる父母
「そんなのウソだよ俺にはお前しかいないんだからでたらめだよ聞いちゃダメ」と飛びかかってきた彼男
はずみで再生ボタンを押してしまった私

彼『……両親がさー、地位あるならさー、つながり紹介してもらってって出世できるじゃん。

ね』
浮『でも私子って付き合うの疲れそー。

顔見てるだけでげんなりしない?』
彼『家のことはなんでもやってくれるから仕事の話てきとー付き合うだけでマジに楽できてるんですけど。

金の管理もきちんとしててさー。

オヤもぜったい貯め込んでるって』
浮『見た目イケてないけど有能な嫁ATM、ってかー。

それで見た目イケてる楽しい遊び相手もほしいと』
彼『おれ贅沢だからwwwwww』

あとは保健室とか車とかでいろいろやってる2人の肌色率高めの写真とかが山盛りっと

タエコは彼男が自分と同じように保健室の常連になってるのを見て「なんでだ」と思っていたある日
文化祭用のICレコーダーを保健室に忘れたそうです。

私子と付き合っているとうわさがあった彼男がもともと嫌いだったけどこの件で排除できるかもと考えトイカメを購入(シャッター音ほぼない) デジカメと二台持ちで証拠集め 
職員トイレや喫煙コーナー、喫茶スペースの音声もあった

みんなで私の捨てられ方と捨てられ時をトトカルチョすんなよ。

先生方、勤務中の賭博は犯罪ですwww

そんなこんなで婚約まで進みそうだった関係は終わり、元彼男は僻地のほうへ異動になったとかならないとか。

浮気女はすごく荒れた地域の閉鎖的な底辺校へ行った。

私は一か月休んだけど、タエコの学年が卒業するまではそこの学校に勤めた。

式終わって打ち上げで「先生のことが好きなの。

もっと丸く収まるようにやればよかったのに、ごめんね」と泣かれた。

いいんだよあれ以上の解決法なんかなかったよ。

ほんと助かったんだよ。

一時間くらいずーっと抱き合ってた。


次年度から非常勤やりつつ専門学校のコースとって再就職の勉強した
タエコは地元の大学 家賃節約のためルームシェアをした

あれから数年。

きのう誕生日にタエコから指輪もらった。

「せんせー私のお嫁さんになってください」って。
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