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酒池肉林の中で出会った女との話。

あれは26、7歳の頃だったか。

仕事にも余裕で慣れ、合コン三昧の日々を過ごしていた。

そんな酒池肉林の中で出会った女。

それが佳子だった。


見た感じは身長155センチほど、鈴木杏に似てややぽっちゃりの微妙なルックスだったが、合コンの席で甲斐甲斐しく世話を焼いていたので気に入った。

あとFカップの巨乳も、もちろん気に入った。


オレは合コンで電話番号を交換して、ちまちまと連絡を取り合って後日デート、なんてまどろっこしいことはしない。

普段は一次会の最中で獲物を見定め、とっととフケる。


「オレんちで飲み直そう」

そう佳子に耳打ちすると、多少戸惑いを見せたものの黙ってオレについて来た。

ま、やや強引に腕を引っ張ってやったのだが。


家路に就くタクシーの中、オレは徐々に佳子へのスキンシップを増やしていった。
運転手を気にしてか佳子は声を押し殺していたが、オレの愛撫を拒絶しなかった。

もう落としたも同然なので、部屋に帰ったらどんなプレイをしようかと考えていた。

スムーズにいきそうな場合、飲み直しとか言わないでさくっとラブホに連れ込むことが多い。

後腐れないようにあまり部屋には連れ込まないのだが、なんとなく佳子は部屋に連れ帰りたかった。


部屋に入るや否やオレは佳子の唇を奪った。

ぽってりとした肉厚の唇はやや甘いルージュで味付けされ、非常に美味だった。

佳子の舌がオレの口腔に入ってきた。

それがオレの舌と絡まった瞬間、オレの身体はびくんと震えた。


(なんだコレ?メチャクチャ気持ちいい!)

特にテクがあるというわけではない。

むしろその動きはたどたどしい。

だが佳子の舌の感触はこれまでに味わったことのないほど甘美だった。

これはまさに天性の素材の良さに他ならない。

キスが上手い女に恍惚になったことは何度もある。

だが、こちらが吸っているにも関わらずこんなに気持ちいいなんてのは初めてだった。

吸っても吸われても快感。

これはなかなかレアだ。

こんな唇と舌でされるフェラチオは相当気持ちいいに違いない。


逸る気持ちを抑える術を知らぬ20代のオレは、一気に服を脱ぎ去った。

そして引きちぎらんばかりに佳子の服を脱がしていった。


「いやぁ・・・」

言葉とは裏腹に佳子はさしたる抵抗もせず、すぐに生まれたままの姿になった。

オレは早速ペニスを佳子の口にぶち込もうとした。

しかし全裸になるや否や、佳子はくたくたとへたり込んでしまった。


たまに感じすぎてこのような状態になる女がいるが、まだキスをして脱がしただけだ。

さっきまでしっかり歩いていたから酔い潰れたわけでもない。

感じやすいのか?
だとしたら鬱陶しい域の感度だ。

ぽっちゃりめなのでお姫様抱っこは不可能だった。

オレは肩を貸すように佳子を抱きかかえると、大して距離のないベッドまで運んだ。

(当時は1Kの狭いマンションに住んでいた)

佳子は豊かな胸をゆっくり大きく上下させていたが、相変わらずぐったりとしていた。

体調が悪いような感じではない。

やっぱり、ただ脱力しているだけに見える。

調子は狂うが仕方ないので愛撫することにした。

驚くほど柔らかい乳房を揉み、やや大きめの乳輪を絞り込むように摘みながら赤みがかった乳首を吸った。


「はあぁ・・・ふうぅぅん・・・」

激しく胸を揉み、乳首を吸うオレの頭に手をまわし、髪を梳くように頭を撫でる。

オレは噛み付くように片方の乳首を咥えながら、佳子の股間に手を伸ばした。

俗に言うデルタゾーンの毛は黒々としていたが、クリトリスの位置から下、大陰唇の周りは一切の無毛だった。

まるで男のために手入れしたかのような秘部に、オレは軽い感動を覚えた。

そしてすでに潤って照明を受けててらてらと光る花びらは、この上なくエロく美しかった。

ルックスはB級だが、見た目では分からない部分はなかなかだ。

オレは中指を佳子の膣に押し入れた。

そしてオレは今日2回目の震えを感じた。


(超気持ちエエ!!!)

佳子の膣内はきつく、柔らかく、熱く、そして生き物のように蠢いていた。

指を抜こうとすると吸いつき、捻じ込もうとすると押し出そうとする。

この矛盾が女体の奥深さと多様性と神秘性を生み出しているのだろう。

オレの股間がズキズキと猛る。

なんと手マンをしているだけなのに、気持ち良すぎてイキそうな気分なのだ。

こんなことは初めてだった。

中指の第一関節を曲げ、膣壁を激しく擦り上げると佳子はあられもない声をあげ始めた。

そしてオレ自身も思わず声が出そうになるほど興奮していた。

どっちが責めているのか分からないと錯覚するほど、オレの指に絡みつく肉襞の感触は素晴らしかった。


(このオマンコに入れたらどれほど気持ちいいのだろう・・・)

オレの息子は久々にありえないほど先走り液を滴らせ、オレと目が合うほど反り返っている。

いつもなら時間の長短はあれど、必ずフェラさせてから挿入するのだが、今回はその時間すら惜しかった。

オレは初めての中坊のように胸を躍らせ、しかし大人の冷静さで枕元のコンドームを装着した。


佳子のオマンコはまさに名器中の名器だった。

三擦り半とまではいかなかったが、2ケタ腰を動かす前にオレは発射していた。

意図した射精ではなく、“漏らした”に近いだろう。

イッた後も搾り取るような膣壁の収縮に、オレはドクドクと精を放出していた。

実際そこまで時間がかかったわけではないが、強烈な快感のせいでしばらく射精が続いたかのような錯覚に陥ったのだ。

勝負であれば完全なる敗北だった。


カズノコ天井、ミミズ千匹、タコツボ、巾着・・・。


名器と言われるものには様々な呼称がついている。

そしてその名の由来に基づく特徴がある。

上記全ての名器を経験したわけではないが、知識としては知っている。

佳子の膣内は複数の名器の特徴を兼ね備えていた。

入り口と中間と亀頭の3箇所を締め上げる、奥深く吸い込まれ逃げられない、ツブツブが亀頭を刺激する、そして多数のヒダヒダが肉茎に絡みつく。


筆舌に尽くしがたいほどの快感をもたらす佳子にオレはハマってしまった。

こっちから何度もお願いするように身体を求めたのは佳子が初のような気がする。

ガキだった頃に、ただ出したいから「ヤラせて」と頼むのとはわけが違う。

佳子(のオマンコ)とヤリたいから懇願したのだ。

他の女じゃダメだった。


だが、佳子とは滅多に会えなかった。

佳子には特定の彼氏がいたのだ。


「それなのになぜオレと?」などという無粋な質問はしなかったが、なかなか心の裡を明かさない不思議な雰囲気をまとった女ではあった。


佳子はエクスタシーを感じたことがないと言う。

これだけの名器ならそりゃそうだろう。

また、どんなに濡れてても指では痛くてダメなのだそうだ。

オレも手マンに自信があったわけではないから、それで無理にイカそうとは思わなかった。

これまで経験した男は入れた瞬間にイッてしまうヤツも多く、ほとんどが持って1分程度だそうだ。

何度か身体を重ね、だいぶ佳子の膣圧に慣れてきても、オレも持って5分だった。

付き合って4年という佳子の彼氏も、いつも3分くらいでイッてしまうと言う。


「シュウはかなりスゴイ方だよ」

そう佳子は言ったが、素直には喜べなかった。

このオレがたった5分しか持たないだと!?
プライドが傷ついたぜ!!
・・・などとは思わなかった。

セックスは長く楽しめるに越したことはないが、オレは気持ちよく出せればそれでいい。

長時間持たないほどの名器であるなら、長期間楽しめばいいだけだ。

無理に我慢などする必要はない。


佳子の肉体に溺れながらも、快楽至上主義のオレは、佳子の名器を最も効果的に楽しむことを考えていた。

バツグンの名器と言えども、体位によって気持ちよさは異なる。

佳子のオマンコで一番具合がいいのは対面系だ。

特に一発目に正常位で激しくヤルと10秒も持たない時もあった。

オレの好きなバックでは、それほどでもなかった。

と言っても、5分も持たないほど気持ちいいのだが。


そして運命の日は訪れた。

オレはこの日のことを一生後悔するかもしれない。

いつものようにオレの部屋に佳子を呼び、いつものように即ハメした。

とりあえず正常位で一発抜き、コンドームに溜まった驚くほどの精液を眺めながら2回戦に向けて佳子にフェラチオさせた。

佳子のフェラテクは未熟だが、口腔自体の品質はバツグンなので勃起させるには十分だった。


オレは新しいゴムを付け、佳子のケツを掴みバックから挿入した。

一発目で十分に解れた膣が、オレのペニスに絡みつく。

デカいケツに爪を立てながら、オレは憑かれたように腰を振った。

さっき大量に出したばかりだというのに早くも絶頂感がこみ上げる。

さすがに早すぎると思って、オレは腰の動きを止めた。

止めているのに佳子の名器はオレのペニスに吸いつき、たまらない快感をもたらしてくる。

男を休ませてくれない魔性の性器だ。

これで佳子が腰のくねらせ方を覚えたら、最強というより最凶だ。

だが幸いなことに、佳子は自らの快楽を主張しない受身の女だった。

もうちょっとこの身体に馴染んだら、腰の動かし方を仕込んでやろうと考えていた。


だが、その考えは杞憂に終わった。

大量に1回目を放出した後とはいうものの、縦横無尽にペニスに絡みつく佳子の肉襞に翻弄され、オレは早くも襲い来る射精感に必死に堪えていた。

ちょっとでも気を抜くと漏らしそうになる。

それほど佳子の中は気持ちよかった。

細いとは言えない腰を掴んで、ペニスの抽送のペースを調整する。

勝手に佳子に動かれて予想外の刺激を受けたらイッてしまいそうなので、佳子の動きを封じる意味もある。

膣圧に慣れ、やっと調子よく腰を振り出したところでオレはあることを考えた。

名器中の名器である、佳子の極上オマンコ。

特に薄さを強調しているわけでもないコンドームでもこの気持ち良さ。


(では、生だったらどれだけ気持ちいいのか!?)

一度思いついてしまったら、もうやらずにはいられなかった。

それがオレの性分。

バックでのストライドを大きく取り、オレは抜けそうになるまで腰を引き、奥深くに突っ込むピストンを始めた。

そして引きすぎてうっかり抜けてしまった風を装い、ペニスから素早くゴムを外した。

ここでまごついてはいけない。

オレはじんじんと痺れたようにひくついているペニスを掴んで、素早く挿入した。


この時の衝撃のような快感は今でも忘れられない。

オレは佳子のたっぷりとした丸い尻を掴み、ずっぷりと埋没させたまま身動きできないでいた。

数ミリ動かしたら発射してしまいそうだった。

勢いで一気に挿入したものの、しばらくはどうにもできない状況だ。

実際こちらが動いていなくても佳子の膣内の蠕動だけでイキそうだ。

佳子のヒダヒダの一枚一枚の動きがと感触が、ペニスにダイレクトに伝わってくる。

これは、まさにヤバイ!

しかしあまりにも動かないのも不審がられるので、オレは徐々に腰を振り始めた。

粘膜同士が擦れるたびに背筋に電流が走ったようになる。

オレは歯を食いしばりながら必死に耐えた。

少しでも感度が弱いポイントを求めて角度を変えてみるが、極上名器の佳子の膣内に死角はなかった。

むしろ新たな刺激で余計に気持ちいい。


視線を下に向けると、生挿入の結合部分が丸見えだった。

よーく見ると、腰を引いた時の肉茎に小陰唇の内側のような部分が吸い付いてきていた。

これが強烈な吸引力の元か?
オレは歯の隙間から快楽の吐息を搾り出し、目を瞑って視覚の刺激をなくした。

このままでは意に沿わない中出しをしてしまう。

オレは限界を感じて、またうっかりを装ってペニスを引き抜いた。

そして先ほど外して片手で持っていたコンドームをさっとハメる。

コンドームの装着にはベテランのオレだが、一度外したゴムを再度つけるというのは初めての経験だった。

こういう使い方するとホントは避妊にならないしな。


思ったより時間がかかったのかもしれない。

オレのペニスのひくつきはもう最大レベルになっている。

自分で握っただけでびくりと感じてしまうくらいだ。

そして思った通り、再々度の挿入を試みたところ、根本まで埋まった瞬間にオレは射精していた。

小刻みにピストンして、最後の一滴まで搾り出す。

オレは喉を仰け反らせ、佳子の尻に爪を食い込ませながら腰を打ちつけ続けた。

射精が完全に終わった後もギュウギュウと締め付ける佳子の膣内。

名器の恐ろしいところは、男を何度でも奮い立たせてしまうことなのかもしれない。

精も根も尽き果てているはずなのに何度もイカざるを得ない状況を想像し、軽く身震いした。


そんなことを考えながら、オレは結合部に手を伸ばした。

射精後は普通、ペニスは膣圧で押し出されるものだが、佳子の場合、多少力を込めて引き抜かないと出てこない。

しっかりコンドームを押さえないと、外れて胎内に吸い込まれてしまうのだ。

きゅぽんと小気味いい音が聞こえそうなほどの抜け方だった。

ようやくオレは開放され、布団にゴロリと大の字になった。

タバコを吸うのも億劫に感じるほど、オレは脱力して天井を仰いでいた。

“それ”に気付いたのは佳子が立ち上がった時だった。


「何してんだお前?」

佳子は無言で衣服を身に着けていた。

立ち上がったのはスカートを穿くためだ。

オレの問いかけに答えず、こちらに背を向けて次々と脱ぎ散らかしたものを身体にまとっていく。

オレはようやく身を起こして佳子の肩を掴んだ。


「なんだってんだよ!?」

佳子は全て着終わったところでこちらを向き、つぶやいた。


「分かってるよね?」

一見、怒っている風ではなかった。

むしろ微笑を浮かべてさえいた。

だがそれは決して嬉しいからではなく、こちらを哀れむような笑みだった。


「帰るね」

佳子はバッグを手に玄関へ向かった。

その足取りは心の奥で引き止めるのを待っているようなものではなかった。

こんな場所から一刻も早く立ち去りたい。

そう雄弁に語っていた。


「待てよ」
「終電もうねーぞ」
「戻れよ」
「せめて車で送るよ」
「おい、何とか言えよ」

こちらの言葉は全て無言の壁に跳ね返され、オレは力尽くで引き止めることもできず、呆然と閉まるドアを眺めていた。

肩に触れることもできないような怒気を孕んだ雰囲気が、佳子の背中にあった。


最初は何がなんだか分からなかったが、すぐに思い当たった。

いや、それしかない。

生ハメしたのがやっぱりバレていたのだ。

彼氏がいるのに身体を許す佳子を、オレは単なる性欲処理の対象としか見ていなかった。

だから最初、当たり前のように生でハメようとした。

それを佳子は頑なに拒んだ。

彼氏持ちとしては、それだけは越えてはいけなかったんだろう。

もっとも彼氏がいようがいまいが、生ハメには大いなるリスクが伴うわけだが。

だが、まさかここまで劇的に、唐突に終わりが来るとは思わなかった。

最初の頃、「ダメ」って言われてても流れで生ハメしたことは何度もあるし、結局簡単に許してもらった。

中出ししても、「も~、気をつけて」くらいで済んだことばかりだ。


佳子にしても一晩もすれば怒りは収まると思ってた。

一気に沸騰する女は消沈も早いからだ。

しかし、それから佳子に連絡がつくことはなかった。

最初は電話しても呼び出し音が虚しく鳴るだけだったが、いつしか繋がりもしなくなった。

どうやら生ハメは佳子にとって、最大の禁忌だったようだ。


生ハメは無論のこと、ゴム越しでも佳子のオマンコは史上最高の気持ち良さだった。

それ以降も何人という女と褥を共にしてきたが、佳子と並ぶ者さえいなかった。

だから今でも悔いが残る。

半端なく残っている。

思い出すたび、ペニスが疼き、震える。


それから約3年後、PCに佳子からメールが届いた。

『結婚します』の一言だけだった。

だからオレも、『おめでとう』の一言を返した。

そしてやはり、それっきりメールはなかった。

もちろんオレもそれ以上の連絡はしなかった。
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