kimamamh00322000506
僕のママが...。

これは僕が小学校からの下校途中の話だ。


放課後、学校に残って校舎で僕らは遊んでいた。

最近、変質者が出るとホームルームの時間に言われた。

でも、遊び盛りの僕らには、そんな注意より遊びの時間をどう使うかが重要だった。


「早く帰りなさいって先生に言われたでしょう」


クラスのガミガミ言う女子にそう言われたが、「うるせーブス!俺ら男子はお前ら女子と違って臆病じゃないんだよ」と返してやった。


僕は、遊んでいた友人と別れ、1人家路についた。


(やっべー。

すっげぇ遅くなっちゃった。

ママ心配してるかな?)

空は結構暗くなっていた。

僕は少し焦っていた。

もう数十分で、いつも僕が見ているアニメが始まってしまう。


近道をしようかな。

確かこっちの道は近道になるよな。


近道として僕が選んだ道は酷く暗かった。

街灯がほとんど点いていない。

ぽっかりとした暗い道に僕は足を踏み入れた。


(暗いな。

うえ、怖くなってきちゃった・・・)

昼間だと怖いと思わないモノが全て、闇の中にうごめくモンスターに見える。

電柱は、背高のっぽのお化け。

赤いポストは、大きい赤ら顔の首だけお化け。

ぶるっ。


(怖いよ怖いよ・・あれ?)

ようやくあった街灯の下に誰か居る。

大人の男性だ。

なにやってんだろう。

コートを着て帽子を目深に被っている。


(嫌だな。

なんか怖いな・・)

「はあはあはあはあはあはあはあ」

男性は息が荒くして、街灯の光を浴びていた。


僕の方を見た。

横を通り過ぎている僕を見ている。

血走った目でじろじろと僕を見ている。

僕は怖くなって、大人の男性横を通り抜けた後、全力で走った。


“だっだっ”

後ろから追ってくる。


怖い!!助けてママ!!!
あっ、大通りの光が見えた。

あそこまで行けば助かる。


でもまだ遠い。

あそこに付くまでに、追いつかれてしまいそうだ。


“ちりん♪”

自転車のベルが聞こえた。

前からライトの付いた自転車が大通りから僕の居る道に入ってきた。

PTAパトロールと書いてある自転車だ。


(助かった)

乗っている人に僕は助けを求めた。


「たすけてー」

自転車の人は僕に気付いて、近づいてきた。

後ろから追いかけてきた音が止まった。

自転車に乗っている人は、僕のママだった。


「こんなに遅くなって!後でお仕置きね」

安心したせいか、僕は『お仕置き』と言われても笑っていた。

でも、まだ悪夢は終わっていなかった。

ママと帰ろうと大通りに向かっていたら、後ろからママが襲われたのだ。

僕は立ちすくんで、目の前でママが組み伏せられているのを見ていた。


ママは僕に、「逃げて!人を呼んできて!!」と言った。


僕は逃げ出した。

他の大人を呼んで、その中には警察の人もいて、僕はママの襲われた場所に戻ってきた。


でも、もうそこにママは居なかった。

男も居なくなっていた。


その夜、かなりの規模でその一帯を警察や青年パトロールの人が探し回ったが、ママは見つからなかった。

パパも直ぐに帰ってきて、僕と一緒に眠れない夜の中でじっとしていた。

パパは、ママが見つかったときに直ぐに電話に出れられるように、電話の子機をポケットに入れていた。


明け方になって、ようやくママが見つかったと連絡があった。

パパはその連絡を受けたとき、複雑な顔で僕を見て・・・。


「いいか。

ママを迎えに行ってくるけど、お前は大人しく留守番していてくれ」

僕も迎えに行きたいと言ったが、何度頼んでも許してくれなかった。

パパがママを迎えに行っている間、僕は暇だった。

いっぱいママに謝らないとダメな気がした。


外の郵便受けに朝刊が入れられた音がした。

僕は、パパが帰ってきたときに新聞を取りに行かなくて良いように、僕が持ってきてあげようと考えた。

外に出ると、新聞ではなく大きな封筒が入っていた。


(なんだろう?)

僕は封筒を裏表じっくり見た。

すると、封筒の中身がざーと零れ出た。

泣いているママの写真だった。


ハダカにされてる。

これは、ちんちんを口に入れられている。

これは、股から白い液体が流れている。

これは、ガニ股になって、何か変なモノを股に挿れている・・・。

これは、体中に落書きされている。


『ちんぽ大好き』『ガバマン』『メスブタ』

僕は泣き出した。

よく分からないけれども、泣きたくなったのだ。
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