kimamamh00322000341
所属してるオフ会の飲み会の景品で、ミニバイブが当たったが、彼女のいない俺はとりあえず車の中に放り込んでおいた。


数日後、部下のアユミと営業に出る事になった。


アユミは23歳の国立大学出身、童顔の顔立ちでショートカットが似合う。


仕草も可愛く、部署内ではちょっとしたアイドル的存在。



営業車が故障のために急遽俺の車で出る事に。


東京から3時間もかかる営業先だったので、車中では色々と話をした。


その中で、オフ会の話やバイブが当たった事など、面白おかしく話した。


話のノリで

「バイブあげる」

と言って渡そうとした。


するとアユミは、

「こんなの使わないですよー私1人でしないしーw」

と大笑いしながら丁重(?)に断られた。


楽しい時間は過ぎ、営業も無事終わって会社駐車場に着いた。


アユミは個人の荷物を自分の車にしまおうと、軽の可愛らしい車のドアを開けたその時、袋入りのバイブを放り込んだ。


俺はアユミの車のドアを閉め、わざと慌てさせて社に戻らせた。


アユミは笑いながら、

「も〜あんなの入れないでくださいよ〜ww私、本当に使いませんからね〜〜w」

その後は溜まってた仕事で俺もアユミも大忙し。


さすがにバイブの事など忘れて、てんやわんやだった。


それから2週間が過ぎたある日。


あのバイブどうしただろうか・・。


休憩中、たまたまアユミと2人きりになったタイミングで聞いてみた。


まぁ、想像通りの答えが返ってきた。


「え〜あ〜そんなのありましたねー忘れてましたよー」
「私、本当に使わないので処分しちゃいますねー」

と、明るい笑顔でそう言った。


俺はここでカマをかけてみた。


「あ〜実はね〜あれさ〜俺のスマホと連動しててねー電源入れると俺のアプリに稼働時間がGPSで全部記録されるんだよね〜ww」

と言った。


(もちろん嘘そんなアプリ多分あるわけないし)

するとアユミは耳たぶまで真っ赤にして、

「酷い!!!何それ!!!騙したの???」

目に涙を溜め、悲痛の表情で俺を睨んできたのでさすがに俺も焦った。


まさかと思ったが、マジで使いまくってるみたいだなw

俺も意地悪なので、更にカマかけ。


「結構使ったよね〜アユミちゃんさ〜俺、毎日チェックしてたからね〜」

アユミは必死に弁明する。


「そんな・・興味本位で電源入れてただけです!!」

俺は、嬉しくなってきた。


「そうなんだね〜それにしても長い時間だったよね〜強弱調整もアプリにしっかり記録されてるんだよね〜あれ小型のマイクも入っててさ〜声も拾っちゃうんだよね〜」(大嘘)

アユミは泣き出した。


「酷い・・酷い・・・そんな声聞くなんて・・・・・誰にも聞かれたくない声なのに・・・私だって1人で疲れて帰ったら、女の子だもん・・・仕方ないでしょ・・・」

どんどんバラしてくれるよこの子w

どうやら、あの後帰ってすぐ開封したらしい。


最初は興味本位のつもりで、本当にちょっとのつもりが、どっぷりはまったみたいだ。


毎日、帰ってからの日課のように愛用してるようだ。


ここでネタばらし。


そんなアプリなんてないし、バイブにもそんな細工はない。


それを聞いたアユミは鬼のような形相になり、俺は強烈なビンタを喰らった。


当たり前だが、それからは二度と口を利いてくれなくなった。