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大学生になって間もなく、俺はある女の子に告白された。


その子、加奈は同じ高校から同じ大学に進学した、とても仲の良い友達…だと思っていた。


でも向こうは、高2の頃から俺の事を好きでいてくれたらしい。


俺には彼女がいなかった(年齢=彼女いない歴)事もあって、俺は加奈の告白を受け入れた。


元々よく遊ぶ間柄だったから、恋人として仲良くなるのもかなり早かった。


で、何ヶ月かして夏休みになった。



その日は朝から俺の家で加奈と2人でゲームをして遊んでいた。


加奈は短めのスカートにキャミソールという童貞の俺には少し刺激の強い服装で、楽しそうに遊んでいた。


俺はというと、どうしても加奈の服装が気になってしまってゲームに集中できないでいた。


そんな時、加奈が急に俺の顔をじっと見て言った。


「手加減してないよね?さっきから私ばっかり勝ってるけど」

「してないって、加奈が上手いんだよ」

「ふーん。

じゃあ、ゲームやめよっか?勝てなくてつまんないでしょ?」

「そう…だね」

そしてゲームを片付け終わると、加奈は俺の体にもたれかかってきた。


「どうかした?」

「彼氏の体にもたれたらダメ?」

「ダメじゃないよ」

「でしょ…?ふふ…」

加奈があんまり嬉しそうだから、俺も顔がニヤけてしまう。


そうしていると、加奈が突然こう言った。


「キス、した事ある?」

「え!?」

俺はびっくりした。


加奈の方からそんな事を言ってくるとは思っていなかったから。


「ね、私たち恋人なんだしさ、キス、しちゃう?」

「加奈がいいなら、俺はいいよ」

「私からする?って聞いてるんだからいいに決まってるじゃん。

伸二君は、さ?私と、キスしたい?」

したいに決まってる。


それ以上の事だってできるなら…。


「俺も加奈とキスしたい。

好きだよ、加奈」

俺がそう言うと、加奈は凄く嬉しそうに、でもどこか恥ずかしそうな顔になった。


「伸二君に初めて好きって言われちゃった」

加奈にそう言われて俺はハッとなった。


何ヶ月も付き合ってるのに、俺は加奈に1度も好きって言っていなかった。


そう思うと、少し罪悪感が沸いてきて、俺はすぐに加奈を抱き寄せた。


そうする事しか思い浮かばなかったから。


そして、腕の力を緩めて加奈と見つめ合うと、俺は加奈の唇を奪った。


柔らかくて、さっき飲んだオレンジジュースの味が少しした。


「伸二君、今のファーストキスだからね?」

加奈は潤んだ目でそう言うと、今度は加奈の方から俺の唇を奪い、しかも舌を入れてきた。


今にして思えば凄くぎこちない入れ方ではあったが、初めてなんだから当たり前だ。


俺も初めてではあったが、加奈の舌に絡ませるように舌を出した。


舌が絡み合ってかなりいやらしい音がするなか、俺は加奈の胸に手を当ててみた。


加奈の胸はそんなに大きいわけじゃないけど、キャミソール越しでも柔らかくて、俺は直に触れてみたい、と思った。


だから、加奈の肩をぽんぽんと叩いて、キスを中断した。


「伸二君、胸触ったよね?」

「うん、柔らかかったよ。

でも、直に触ったらもっと柔らかいんだろうね」

「エッチ…。

じゃあ、直に触ってみる?」

「いいのか?」

「触るだけだよ?」

「うん、分かった。

触るだけ、ね」

と、約束にもならない約束をした後、俺は加奈に言われて加奈から目を背けた。


「こっち見たらアウトだからね」

「了解。

でも、どのみち触るんだから見たっていいんじゃないの?」

「それとこれとはちょっと違うの」

「ふーん」

そんな会話をしながらも、俺の耳は加奈が服を脱ぐ音に全身全霊を集中していた。


さらに頭の中で恥ずかしそうに服を脱ぐ加奈を作り上げて、股間を膨らませていた。


「…こっち向いていーよ?」

そう言われて振り向くと、加奈は胸の前で両手を交差させて見えないようにガードしていた。


「それ、ありなの?」

「ありなの!」

「それじゃ、触れないじゃん」

「こうしたら、そうでもないでしょ?」

そう言うと、加奈は俺の懐に飛び込んで、くるりと背中を向けた。


「これなら胸、触れるでしょ?私も、見せなくて済むし」

なるほど、と思った。


「じゃ、加奈、ガードやめなよ。

胸、触るから」

「…うん」

加奈の細い腕がだらりと下がると、俺は加奈の脇の間から両腕を差し込み、加奈の胸を手ブラするように覆った。


そこから、ゆっくりと力を入れて、加奈の胸を2度、3度と揉む。


「んっ……」

加奈が小さく喘ぐ。


それが可愛くて、俺は夢中になって加奈の胸を揉み続けた。


それだけじゃ物足りなくなって、俺は加奈の耳にキスをし始めた。


「はっ、や、やだ…胸触るだけって言った、のにぃ……」

加奈がそう言ったけど、俺はもう止まれなくなっていた。


右手を胸から加奈のスカートの中、さらにその中に潜り込ませて、触る。


そこはまだ濡れてはいなかったけど熱くなっていて、俺が何度か触っているとそのうちに湿ってきた。


「加奈、好きだよ」

「私も好き、だけど、まだこういうのはダメだよぉ……」

「ダメって言ってるけど、濡れてきてるよ?」

そんな事を言いながら、俺は加奈のスカートとショーツも脱がせて、ベッドに押し倒した。


「伸二君、待って」

「なに?」

「スカートに私の財布が入ってるから、取ってほしいな」

「財布?」

俺は首をかしげながら、加奈のスカートから財布を見つけて、加奈に渡した。


すると、加奈は財布の中から小さな包みをとり出した。


「これ、使ってほしいの」

加奈が取り出したのはコンドームだった。


それを見て、俺は少し冷静になった。


でも、加奈が観念したというか、半ば無理やりにこうなってしまったのを受け入れようとしているのが分かって、俺は無性に加奈が愛おしくなった。


「…うん」

加奈の願いを受けて、俺はさっきまでより丁寧に優しく、加奈を愛撫した。


全神経を集中して、加奈の気持ち良い所を探して、丹念に愛撫した。


そして、俺は少し手惑いながらコンドームをつけて加奈の中に入った。


熱くて、蕩けそうな感覚に、すぐに俺は射精してしまった。


「…ごめん」

「ううん、初めてだから仕方ないよ。

それより、すごく気持ちよかったよ?」

そう言って、微笑む加奈を見てまた俺は勃起してしまい、加奈の手と口で鎮めてもらった。


それからしばらくはおれは猿のように加奈を抱いて、大学卒業後に一緒になりました。


今度、子供も生まれる予定です。