0255
中学2年の内科検診の日は忘れることができません。


あの日の出来事は私の心に大きな傷をつけました。

あのことはずっと忘れることが出来ないのだと思います。

中学2年の内科検診の日、私は風邪で学校を休みました。

私と同じように学校を休んだ人は2週間後に放課後の空き教室で検診してもらうことになり、全学年で私を含めて6人が受けることになりました。


「あとはお前だけだから早く来い」

体操服に着替えて教室で待っていた私を呼びに来たのは体育の松本先生でした。



4階の空き教室に着くと、40歳くらいの男の医者がいました。

医者といえど男の人に胸を見られるのは嫌だなぁと思っていると、松本先生からブラを取るように言われました。

2人の先生の前でブラを取るのが恥ずかしくてモジモジしていると、「早くしろ!先生はわざわざ病院を抜けてお前らのために来てくれてるんだぞ!」と怒鳴られました。


松本先生は授業態度が不真面目な生徒や反発する生徒には女子でも容赦なくビンタするような怖い先生だったので、すっかり萎縮してしまった私は恐る恐るブラを取りました。


「じゃあここに座ってね。

すぐ終わるからね」

医者の先生は私に優しく接してくれました。


「それじゃ前を上げてくれるかな」

恥ずかしくて胸の下辺りまでしか捲ることが出来ない私に、苛立ったように松本先生は体操服の裾を掴むと乱暴に脱がせました。

上半身裸になった私に医者は黙々と聴診器を当てていきました。


聴診器を当て終えると「今度は問診するから答えてね」と言われ、聴診器を当てて終わりだと思っていた私は少し動揺しました。


上半身は相変わらず裸のまま問診が始まります。

これが悪夢の始まりでもありました。


「初潮はいつからかな?」

いきなりの質問に言葉が詰まりました。

しばらくの沈黙のあと、後ろから松本先生の「ちゃんと答えろ!」という声に促され、「去年の5月くらいです」と答えました。


「アソコの毛が生えてきたのは?」
「去年の夏くらいです・・・」

「胸が膨らんできたのはいつごろ?」
「小学6年生の終わりくらいです・・・」

次々と卑猥な質問が繰り返されました。


そして医者が松本先生に「先生、手を持って立たせてあげてください」と言うと、松本先生は私の両手首をグッっと掴み、上に引っ張って私を立たせました。


医者は私の前に立って両手で胸を触り始めました。

手で振り払おうと思っても手首を捕まれているので動けません。

やめてください!と叫ぶことも大声で助けを呼ぶことも出来たのですが、気の弱い私はただ目に涙を浮かべることしか出来ませんでした。


「綺麗なバストだねぇ。

何カップあるの?」

泣きながら身をよじる私に再び松本先生が怒って言います。


「先生の質問にちゃんと答えろ!」

ギュッと手首を強く握られた私はどうすることもできないことを知り、「Bカップです・・・」と涙まじりに答えました。


その後のことはよく覚えていません。

逆らわなくなった私を二人が体を触り続けていたということは覚えています。

たぶんハーフパンツやショーツも脱がされたと思います・・・。

レイプされなかったことが不幸中の幸いでした。


そのことがきっかけになり、私は不登校になりました。

中学校にはその後全く通わず、高校はなんとか定時制の学校に合格しました。


・・・が、私の人生はあの日を境にめちゃくちゃにされたことは確かです。